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なぜ今の時代「投資」が注目されているのか
皆さんは、投資に対してどんなイメージを持っていますか?
「はじめるにはお金がかかるんじゃないか」「損をしたらどうしようか」「難しそう」
という印象をもっている人も多いと思います。
実を言うと私も少し前までは、とりあえず貯金しなきゃ!という考えしか頭になく、毎月いくらか銀行に預けることしかしていませんでした。
ただ、今の時代は銀行に預けていても、ほとんどお金が増えることはありません。
そんな中「投資によって資産を増やす方法」が注目されています。
なぜ注目されているのかというと、みんなが将来のお金に対する不安を持っているからです。
少子高齢化により、若い人の数が減り高齢者の数が増えています。
年金は働いている人たちがおさめる税金から支払われるという仕組みなので、若い人が減り、高齢者が増えると、年金のもとになる税金のお金が少なくなってしまいます。
なので、将来年金をもらえる額は少なくなるといわれているのが、今の若い人たちが不安になっている原因です。
また、将来、お給料は変わらないのに物の値段が上がっていった場合、せっかくためていた貯金などが減るスピードは自然と早くなってしまいます。
このように、将来の自分の生活を支えるためには、貯金だけでは恐らく足りなくなると予想されるため、自分が持っているお金を少しでも増やす手段として「投資」が注目されているのです。
投資って具体的に何すること?投資と貯蓄の違いは?
「貯蓄」とは、お金を貯金箱に入れて貯めたり、銀行に毎月いくらか預けていくといった方法でお金を貯めることです。
銀行に預けておけば、利息がつく仕組みですが、残念ながら現在は大手の銀行でもほとんど利息がつきません。
それに対し、「投資」とは金融商品を保有したり売買したりして、少し冒険をしながら自分のお金を増やそうとすること。たとえば、よく皆さんが耳にする株式や投資信託などです。
「投資」と「貯蓄」の大きな違いは、リスクがあるかないかです。投資は金融商品を運用してお金を増やそうとすることなので、元本(最初の金額)より減る可能性もあります。
反対に、「投資」の場合は、もともと持っていたお金より増える可能性もあるということです。リスクが大きいほうが大きなリターンも見込めるという場合が多いです。
投資商品の種類
投資には様々な種類があります。今回はその中でも代表的なものいくつかご紹介します。
株式投資
新しく事業を始めるためにはお金が必要です。
そこで会社は事業をするためのお金を投資家(株主)たちから集めます。そして会社はお金を出してくれた投資家(株主)たちに、「株式」という証明書を渡すわけです。
つまり「株を買う」というのは、そこの会社にお金をしてその証明として株式を持つという意味です。
株式投資で得られる利益は2種類あります。
①インカムゲイン
投資先の企業の業績がよければ、利益の一部から「配当」という形でいくらかお金がもらえます。
②キャピタルゲイン
株式を購入したときと、売った時の差額で利益を受け取る方法
一般にキャピタルゲインの方が、インカムゲインより大きな利益を期待できますが、反対に株の価格が値下がりすると、損をするということもあります。
そのため、業績や経済状況を見ながら株価がどのような動きをするか予想する必要があります。
その他には「株主優待」という制度もあります。
株主優待とは、企業が株主に対して、お金を出してくれたお礼として送るものです。内容は、「自社の製品」や「優待食事券」など、企業によって様々です。
ホテルや飲食店のチケットなども多いので、ゲットするとお得にご飯が食べれたりホテルに宿泊できたりします。
投資信託
投資信託は、投資家たちが出資したお金をひとまとめにして、投資の専門家たちに任せます。そして、専門家は複数の金融商品を分散投資して、私たちの代わりに運用してくれます。
その利益が投資家達に還元されるという仕組みの商品です。
株式投資は銘柄を一つ一つ購入する形ですが、投資信託は数多くの銘柄、債券などに振り分けられ、リスクも分散されます。
投資信託なら運用先から組み入れている銘柄の組み換えまで専門家に任せられるのがメリットです。
一度に大きな資金を投じるといった方法でなくても、コツコツと積み立てる投資もできます。
初心者から投資経験者まで幅広い層に人気の商品です。
FX(エフエックス)
FXとは、他の国の通貨を買ったり売ったりして利益を出すことです。
たとえば1米ドル=100円で買ったとします。これを1米ドル=110円で売ったとすれば、10円の利益が出ます。
FXはこの差益の仕組みを狙った取引です。取引は日本円や米ドルだけでなく、様々な他国通貨の組み合わせでが可能です。
少額資金でスタートできるのがFXのメリットです。何倍もの利益が期待できますが、逆に言えばリスクは大きくあまり初心者向けとは言えません。
何倍もの利益が期待できる代わりに、何倍もの損失が出ることもあります。
投資の始め方~証券会社で口座を開こう~
①どの証券会社を使うか決める
金融商品を保有するためには、どこかの証券会社に口座を開設しなければなりません。
証券会社は、投資する人たちから株式の売買注文を受けて、証券取引所(実際に株式などを売買するところ)へ繋ぐ仲介役といった感じです。
証券会社には、店舗証券とネット証券の二種類あります。
「店舗証券」は、証券会社が全国に支店を持っていて、対面販売などが中心の証券会社です。
大手証券会社である「野村證券」「大和証券」などが代表例です。
一方で、インターネットの発展とともに急増しているのが、ネット上から金融商品の取引ができるのが特徴の「ネット証券」です。
「SBI証券」や「楽天証券」などが最近有名になっていますね。
店舗証券とネット証券の違いをまとめると以下の通りです。
②口座開設を申し込む
どの証券会社にするか決めたら、インターネットや窓口から口座開設の申し込みをします。
③身分証明書の写しを提出
口座開設を申し込んだあと、しばらくすると金融機関から身分証の写しを求められます。
そうしたらマイナンバーなどの身分証のコピーを金融機関に提出します。(郵送やアップロードなどで行います)
口座が開設されたら、お金を振り込む
口座開設が完了したら、取引ができるようにお金を入金します。
入金が完了したら、金融商品の取引ができる準備万端です!
「投資」とは何か正しく理解してから始めよう!
投資というと専門的な知識が必要ではないか、と身構えてしまう人も多いでしょう。
しかし、投資は専門知識がなくても始められます!
基本的な知識をおさえ、投資の種類と仕組みについて理解していればチャレンジできます。
もちろん、経済の流れなどもおさえるようになると効果的ですが、実際に運用しながら学んでいくのも良い勉強になります。
さらに、最近は手数料のやすい「ネット証券」が人気を集めていますし、小額から始められる金融商品も多く出ています。
小額から始めれば、リスクも小さくチャレンジすることができます。
もし、どれにするか悩んでしまったら、小額からネット証券を使ってみてはじめてみるのも一つの方法です(私はそうでした笑)
どの投資商品も景気の動向や為替のニュースも関わってくるので、投資を始めると自然とそういった経済ニュースに興味を持つようになります。
多くの人が投資を始める理由としては
「将来のためにお金を少しでも増やしたい」「もっと金銭的に余裕をもって暮らしたい」というのがあるのではないでしょうか。
そのためには、最初はなるべく大きなリスクを取らず長い目で少しずつ金融商品を運用していき、コツをつかんでいってください♪
投資には色々な種類があるので、自分の今もっている資産や性格、ライフスタイルなどを考えて、ご自身にあう投資スタイルを見つけましょう。
自分の大切なお金を使って運用していくので、正しい知識を身につけて
楽しく運用しましょう^^