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入社する前に知っておきたい!給与明細の読み方とチェックポイント

給与明細のチェック方法
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毎月、配られるのを心待ちにしている給与明細。

「〇〇保険」など色々項目があるけれど、よくわからないし、
手取り額だけチェックする!という人も多いのではないでしょうか。

私もFPの勉強をしてから、改めて見るようになりました。

今回は、新入社員が入社する前に知っておいた方が良い給与明細の方を分かりやすく紹介します。

働いている方でも、知らなければぜひ参考にしてください!

給与明細は「勤怠・支給・控除」で構成されている

給与明細は、「勤怠・支給・控除」の三つに分かれて構成されています。

  • 勤怠=出勤日数、欠勤日数、残業時間など
  • 支給=“勤怠”に対しての報酬額(通勤手当、残業手当などが加算)
  • 控除=あらかじめ、給料から引かれているもの(保険金や税金など)

まず、“勤怠”では、その月の働いた日数や、残業時間、また休んだ日数などが記載されます。

次に、“支給”は“勤怠”で働いた分の、通勤日数、勤労時間、残業時間が反映されたお給料が記載されています。通勤手当や、時間外手当、住宅補助などの各種手当もここに反映されます。

 

最後に“控除”ですが、支給額から差し引かれる項目が書かれています。

「なんでこんなに引かれてるの!?」と、ついつい嘆いてしまいますが、引かれているのにはちゃんと理由があります。

控除については次で詳しく説明しますね。

給料から引かれる「控除」とは!?保険、税金について

さて、皆さん気になるであろう「控除」について説明します。

「控除」とは、給料からあらかじめ引かれるお金を指し、控除項目は、社会保険料、住民税、所得税があります。

社会保険料

社会保険料は「健康保険」「厚生年金」「雇用保険」「介護保険」の4種類です。

健康保険

会社員とその家族に対して、病気やケガ、出産などについて、保険金を給付する制度です。保険料は会社と会社員で折半して半分ずつ負担します。

 

厚生年金

日本の公的年金制度は、国民年金(20歳~60歳の人全てが加入)と厚生年金保険(会社員や公務員が加入)の二階層になっています。

会社員は、厚生年金を支払うことで、将来もらえる年金に上乗せされる仕組みです。保険料は会社と会社員とが折半して負担します。

 

雇用保険

失業した場合の給付や、再就職を援助する制度です。保険料は、会社と会社員で負担しますが、健康保険と違い折半ではありません。保険料率と負担具合は業種によって違います。

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介護保険

介護が必要と認定されたときに給付される制度です。40歳以上の人は、介護が必要となった場合の保険料が天引きされます。

住民税

原則、社会人二年目の6月から天引きされます。金額は前年の所得に対して都道府県もしくは市町村に課税される仕組みです。

金額は、前年の1月から12月までの給与を基準として、所得控除(扶養人数や社会保険料、生命保険料など)を引いて、税率をかけて計算されます。

この年税額を12で割って、毎月天引きされる仕組みです。

私は、去年より7,000円も住民税が下がりました!笑

それは一昨年よりも昨年の残業時間がぐんと減って、所得が下がったためです。

 

住民税について詳しく知りたい方はこちら

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所得税

所得税とは、個人が一年間で得た収入から、必要経費を引いた額に対してかかる税金です。

得たお金の中でも、税金がかからないものを一部紹介しておきます。

・社会保険の給付金
・通勤手当(月15万まで)

所得に比例して、所得税も上がるため、収入が増えるとともに所得税も上がっていくようになっています。

給与明細を見るときのチェックポイント

それぞれの意味は分かったけど、実際どこをどうチェックしたらいいのかわからない!という人も多いと思います。給与明細を見た時に、金額だけでなく、どこをどうチェックしたらいいかポイントをご紹介します。

基本給、手当が正しく支給されているか

皆さんが普段「お給料」と呼んでいるものは、大きく基本給と手当に分かれます。

基本給は、残業手当や通勤手当、役職手当といった各種手当や、業績に応じて支給される給与などを除いた、ベースとなる賃金のことです。

一般的には、年齢や勤続年数、職種などを基準に決められるものであり、多くの会社ではそれぞれ、基本給が決められています。

会社ごとに基本給の表を用意しているところも多いですし、皆さんは必ず入社する前に、雇用契約書を取り交わすので、そこに記載されているはずです。

 

手当は、基本給以外で、会社からみなさんに貰える+αのお金です。

たとえば

時間外労働手当/超過勤務手当/役職手当/住宅関連手当/通勤手当/出張手当/資格手当/扶養手当/職能手当/皆勤手当/転勤手当

などがあります。

その他にも各会社ごとに独自の手当を設定しているところもあります。

基本給が契約通りにきちんと支払われているか、もらえるはずの手当が入っているかをしっかり確認しましょう。

 

残業代がきちんと支給されているか

よく、ニュースでも「残業代未払い」といったものを見かけると思います。自分がそうならないためにもここはよくチェックしておくことをお勧めします。

 

残業代というのは、上記でも紹介した手当の中に含まれている、時間外労働手当、超過勤務手当」のことを指します。

決められた時間内をこえる労働をした場合に、その分のお給料が支給される仕組みです。

残業代が支払われない残業はいわゆる「サービス残業」と呼ばれています。

せっかく働いているのに、その分お給料がもらえないなんで嫌ですし、あってはいけないことです。

残業代については、自分が残業した時間分きちんと支給されているかをチェックしましょう。

時間外労働の合計時間も給与明細に記載されるはずです。

 

大まかな残業代は、「1時間あたりの賃金(時給)×1.25(割増率)×残業時間」で計算できます。

時給が分からない!という人は、「月給÷1ヶ月の勤務日数÷1日の所定労働時間」で出すことができます。

※これはあくまで、おおまかな計算方法なので多少のズレは生じる場合があります。細かい計算は非常にややこしいのでここでは省きます。

出勤日数や欠席日数が正しいか

「勤怠」の項目にある出勤日数や欠席日数、遅刻や早退の回数に間違いがないか確認しましょう。

自分が有給や半休をとったのに反映されていない場合は、会社に申し出ましょう。

 

給与明細は大切に保管しておこう

もらえる金額を見ただけで満足してしまう給与明細ですが、ファイルなどに綴じて、最低2年分程度はきちんと保管しておくようにしましょう。

 

万が一、会社側の雇用保険や、残業代などの未払いなどが発生した場合給与明細が重要な証明書類になります。

 

また、毎月のお給料をきちんと把握することで、お金の管理力が身に付き、節約や収入アップにもつながります♪

 

ぜひ、一度自分の給与明細をチェックしてみてください。